はじめに

「家を買いたい。でも何から始めたらいいか分からない。」
そう感じるのはごく自然なことです。

方角選びは初心者にとって分かりづらいテーマのひとつです。

• 南向きがいいって聞くけど、本当に？

• 建売住宅と注文住宅では日当たりに差が出るの？

• 東向きや西向きはダメなの？

• プロはどう判断しているの？

この記事では、建売住宅 と 注文住宅 の違いに触れながら、これから家を買う人でも「なるほど！」と理解できるように

分かりやすく解説します！

そもそも“方角選び”はなぜ大切なのか

生活の「快適度」が決まる

日当たりは家の温度・明るさ・湿度など、暮らしのクオリティを大きく左右します。
冬に暖かく、夏に涼しい家は、ただ心地よいだけでなく、光熱費の削減 にも直結します。

資産価値にも影響する

売却時、日当たりは非常に重視されます。
同じ間取り、同じ立地でも日当たり次第で評価が大きく変わるため、長期的に損をしない選択が必要です。

建売住宅と注文住宅で方角選びはどう変わる？

同じ“家”でも、購入方式によって選べる範囲が異なります。

建売住宅の特徴

建売はすでに建っている、もしくは仕様がほぼ決まっているため、方角を自由に選ぶことはできません。

しかし、建売には以下のメリットがあります。

• 採光計画があらかじめ建築士により組まれている

• 完成しているため“日当たりの現物チェック”が可能

• 価格が明確で分かりやすい

ポイントは、現地に立って実際の光を確認できること。

ただし『南向きだから良い』と単純に判断しないことも重要です。

注文住宅の特徴

注文住宅は、土地の選定から家の間取りまで、ほぼ全てを自由に決められます。

つまり方角選びも自由度が高い。
その反面、知識がないと失敗のリスクが高いのが現実です。

注文住宅での方角選びは次のような要素がからみます。

• 土地の形状と道路の位置

• 隣家との距離

• 窓の大きさと配置

• 居室の位置

• 風の通りと光の入り方

「自由に決められる」ということは、「間違える可能性がある」ということでもあります。

南向きの落とし穴

「南向き＝正解」と思っている方は少なくありません。
しかし、南向きにも弱点があります。

南向きでも暗い家は普通にある

理由は簡単で、

• 隣家が近い

• 窓の位置が悪い

• 軒の出が深すぎる

などによって、光が届かなくなるためです。

夏は暑くなりすぎるリスク

南向きは冬は暖かいですが、夏は強烈に暑くなります。
断熱性能が低い建物では、光熱費が跳ね上がります。

大切なのは「方角 × 設計」の相性

つまり、単に南向きだから良い、という単純な話ではなく、
設計（窓・軒・断熱・配置）とセットで評価すべきポイントなのです。

建売住宅での正しい方角チェック術

建売住宅はすでに建っているため、現場でのチェックが超重要です。

朝・昼・夕方で明るさが変わる

見学は1回で終わらせず、可能なら別の時間帯にも確認しましょう。

周辺環境による影響

• 大きな家が南側に建っている

• 道路が狭く日当たりが遮られやすい

• 高い塀や植栽が多い

建売住宅は現物を見て判断できるという強みを最大活用してください。

玄関・寝室・リビングの方角は特に重要

同じ南向きでも、

• リビングが南

• 階段室が南

では全然違います。

注文住宅で失敗しない方角選びの考え方

自由度が高い注文住宅では、より深く方角を理解する必要があります。

光の入り方の基礎知識

• 東 → 朝日が入り、朝の目覚めが良くなる

• 西 → 夕方に強い光、夏は暑くなりやすい

• 南 → 一日を通して光が入りやすい

• 北 → 安定した自然光。作業部屋向き

家族の生活リズムから逆算

例えば…

• 朝型の家庭 → 東向きLDKは相性が良い！

• 夜型の家庭 → 南じゃなくても良い場合も

• 子育て家庭 → 南面の庭＋リビングが強い味方

土地×間取りの「最適解」は一つではない

プロは次の要素で総合判断します。

• 日当たり

• 風通し

• 断熱性能

• 外構計画

• 駐車場配置

• 近隣状況

注文住宅の方角選びは、単純な“正解”ではなく、
暮らし方に合わせたベストバランスを見つける作業です。

方角でこんなに違う！失敗例と成功例

お客様の相談で多い内容をもとに、分かりやすく事例化します。

失敗例：「南向きの建売を買ったのに暗い･･･」

理由：

• 道路が狭い

• 向かい側に3階建てがある

• 南側に大きな庇

• 採光窓が少ない

成功例：「北向きだけど家の中は一番明るい♪」

ポイント：

• 南側に大きな庭

• 窓の配置が最適

• 北は玄関・収納で日当たり不要スペースに配置

つまり、方角よりも“設計と環境”が勝つことも多いです。

あなたに合う方角の選び方診断

初心者向けに簡単な方角診断を作成しました。

自分にとってなにが重要か考えるヒントになれば幸いです。

● 朝の光が好き → 東向きリビング

● 洗濯物をしっかり乾かしたい → 南向き

● 眩しすぎる光が苦手 → 北向き

● リビングで家族が集まる時間が夕方なら → 西向きでも可

● 在宅ワークが多い → 安定した北側採光が◎

建売住宅と注文住宅、どちらがあなたに合う？

建売住宅向きの方

• すぐ住みたい

• 予算を抑えたい

• 実物を見て判断したい

• 方角や細かな設計に強いこだわりはない

注文住宅向きの方

• 光や風など住環境にこだわりたい

• 間取りを自由に決めたい

• 自分の生活スタイルを大切にしたい

どちらが良い・悪いではなく、
暮らしの価値観によって選ぶべき方向性が変わります。

まとめ：方角選びは家づくりの基礎。迷ったらプロに相談しよう

方角選びは、建売住宅でも注文住宅でも、間違えると一生の後悔につながる大事な項目です。

しかし逆にいえば、
プロと一緒にチェックすればかなりの失敗を防ぐことができます。

おうちの買い方相談室 高松店では、どんな住宅に住みたいのかしっかりとヒアリングさせていただき

ご不安やお悩みをクリアにしつつ、お客様にあった住宅会社さまをご紹介しております。

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