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初めてのマイホーム購入者が知っておきたい「シロアリ予防」の基本知識

「家を買おう」と思ったとき、多くの方がまず考えるのは「立地」や「間取り」、「ローンの組み方」かもしれません。しかし、実はマイホーム購入時に見落とされがちな、大切なポイントがあります。
それが「シロアリ予防」です。
「新築だから大丈夫」「防蟻処理されてるはず」と思っている方も多いかもしれませんが、それは大きな落とし穴。実は、シロアリ被害は新築住宅でも発生するのです。
今回は、初めてのマイホーム購入者に向けて、「そもそもシロアリとは?」「なぜ予防が重要なのか?」「何を確認すれば安心なのか?」といった基本的な知識を、わかりやすくご紹介します。
1:シロアリってどんな虫?
シロアリは「アリ」じゃない?
名前に「アリ」とついていますが、実はシロアリはゴキブリの仲間です。見た目は白くて小さく、羽アリになると黒い羽をつけて飛びます。
主な特徴:
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暗くて湿った場所を好む
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木材や断熱材などセルロースを含むものを食べる
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土の中や基礎の隙間から侵入する
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巣を発見しにくく、気づいたときには被害が進行している
主な種類
日本国内で被害の多いシロアリは以下の2種類です。
種類 | 特徴 | 発生時期 |
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ヤマトシロアリ | 全国に分布。湿気が多い場所に発生。家の木材を食害 | 4~6月(羽アリ) |
イエシロアリ | 主に西日本に多い。被害範囲が広く、進行も早い | 6~7月(羽アリ) |
香川県のような温暖多湿の地域では、どちらのシロアリも発生リスクが高く、特に新築でも油断できないのが現状です。
2:どうしてシロアリ被害が起こるのか?
「うちは新築だから大丈夫」は間違い
実際のところ、新築でもシロアリ被害は起きます。その理由は以下の通りです。
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土台や基礎のコンクリートに小さな隙間がある
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防蟻処理が施工時に不十分だった
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建設地の地盤が湿気を多く含んでいる
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家の周りに木材や枯れ葉が放置されている
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床下の換気が悪く、湿気がこもっている
家づくりに携わるプロでも、土地の特性や設計の工夫が不十分だと、シロアリの侵入を防ぎきれないのです。
3:なぜ「予防」が重要なのか?
修繕費用は数十万~数百万円単位に
シロアリによる被害は、建物の「構造部分」に及ぶことがほとんどです。特に土台や柱が食害されると、耐震性や安全性にも大きな影響があります。
被害が進行すると:
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床が沈む・傾く
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壁がひび割れる
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ドアや窓の開閉がしづらくなる
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家全体の資産価値が下がる
さらに修繕には、
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解体費用
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木材の交換費
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内装の復旧工事
などが必要になり、場合によっては200~300万円を超えることもあります。
つまり、予防に数万円~十数万円をかけることで、大きな損失を防ぐことができるというわけです。
4:シロアリ予防の方法とは?
1. 建築時の防蟻処理
多くの住宅では、新築時に「防蟻処理」が行われます。これは、木材に薬剤を塗布・注入することで、シロアリの侵入を防ぐ方法です。
一般的な防蟻処理の種類:
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薬剤処理(揮発タイプ、非揮発タイプ)
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ホウ酸処理(持続性が高く、安全性も高い)
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ベイト工法(家の周囲に毒餌を設置)
特に最近は、ホウ酸処理の人気が高まっており、5年〜20年と長期間の効果が期待できます。
2. 定期的な点検・メンテナンス
初回の防蟻処理で安心するのは危険です。薬剤の効果は時間とともに薄れ、定期的なメンテナンスが必要です。
目安:
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防蟻処理は5年に1回が基本
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点検は年に1回がおすすめ
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床下調査は専門業者に依頼(無料診断を実施している会社も多い)
5:土地選びや物件選びの注意点
家づくりにおいて、「どこに建てるか」「どんな土地か」はシロアリ予防にも深く関わります。
注意したいポイント
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水はけが悪い土地:湿気がこもりやすく、シロアリが好む環境になります。
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古家付き土地を購入する場合:過去の被害履歴や施工内容を必ず確認しましょう。
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近隣に森林や川がある:自然豊かな場所はシロアリの生息地になっている可能性が高く、要注意です。
6:これだけは確認したい!購入前のチェックリスト
マイホーム購入前に、以下のチェックリストを活用して、安心できる物件かどうか確認してみましょう。
土地が水はけのよい環境か
シロアリ防蟻処理の内容・種類が明示されているか
保証期間(例:5年、10年)がついているか
施工会社・住宅会社のシロアリ対応実績
点検・再処理のスケジュールが明確になっているか
7:シロアリ被害を防いで、安心の家づくりを
マイホームは、一生に一度の大きな買い物。外観のデザインや設備も大事ですが、目に見えないリスクへの備えが、家の価値と家族の安心を守ります。
「今までシロアリのことなんて考えたことがなかった」という方こそ、ぜひこの機会に一歩先の家づくりを意識してみてください。
まとめ:予防こそが最大の防御
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シロアリは誰の家にも侵入するリスクがある
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新築でも絶対安心とは言えない
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予防にかけた費用が、将来の損失を防ぐ
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物件選び・土地選びの段階から対策は始まっている
ご相談は「おうちの買い方相談室 高松店」へ
「この土地で大丈夫?」などなど
そんなお悩みは、住宅購入のプロにご相談ください。
\完全無料でサポートいたします/